助成対象詳細
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企画書・概要
Abstract of Project Proposal
本プロジェクトでは、デートDVに気づいた人が安心して気軽に繋がることができる独自チャット相談システムを構築する。そして、蓄積した相談データをコンテクスト解析することで、「暴力を受けずに生きる権利」を伝え、相談者のもともと持っている力を引き出していく手法の効果を検証し、エビデンスに基づいた「エンパワメント・メソッド」として確立する。
コロナ禍において、社会における力の不均衡が顕在化し、特にDVや虐待といった親密な関係における暴力が世代を超えて連鎖する状態は日本社会の持続可能性を阻む重大な問題である。そこで、本メソッドのマニュアルを用いた学生同士の自治も重視したピア・サポーター育成システムを構築することで、同世代による啓発や相談体制、卒業後に次の学生に引き継がれる仕組みづくりに取り組む。また、ピア・サポーターとなった学生だけでなく、他の相談機関の相談員への研修にも活用することで、エンパワメントの考えに基づいた支援の輪を広げていく。
「暴力を受けていい人はひとりもいない」という人権の視点に立ち、誰もが生まれながらに持った力を引き出し(エンパワメント)、人と人とが繋がる(助け合う)ことで、DVや虐待の連鎖が断ち切られ、人と人とが対等で互いを尊重しあえる社会の実現をめざす。
広報誌 JOINT
Joint