助成対象詳細
Details
企画書・概要
Abstract of Project Proposal
ニュータウン開発から60年を経て、開発から取り残された森が、今では利用価値もなく放置され、維持管理が大きな負担となっている。さらに近年、「主要駅徒歩5分圏内」以外の土地は資産価値が下落し、高度経済成長期に建てた雑居ビルが建替時期に差し掛かっているにもかかわらず、展望が見えない。
このようにニュータウン開発から取り残された都市の中の森で、近年、多世代で多分野にわたる多様な活動が展開されるようになっていることを手がかりに、「プラットフォームとしての森」を再構築していくのが本プロジェクトの目的である。そこで、都市の中の森に、どのような要素と条件が整えば(その要素を本プロジェクトで「フック」と名づける)社会の中での関係と循環を取り戻し、森としての価値を帯びるようになるのかを明らかにする。
本プロジェクトの対象地域は奈良県上牧町および王寺町であるが、同様の背景や問題を抱える地域は全国的に存在するものと考える。プラットフォームとしての森を創出することを通じて、日常の暮らしの中で、ニュータウン型の機能重視の開発によって隔てられてしまった森とコミュニティの関係を再構築し、新たなモデルや知の発見をめざす。
イベント・レポート
Event Report