助成対象詳細
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企画書・概要
Abstract of Project Proposal
名古屋市港区は、現在は日本国内において大変珍しい外国人家庭が多く住んでいる地域である。本プロジェクトの代表者自身もスリランカ人と結婚し、この地域で約25年にわたり、多文化多言語の家族と共にハーフである子どもたちを育ててきた背景を持つ。
この地域では、日本語が出来ない外国にルーツを持つ子どもたちと、日本人の家庭の子どもたちが分け隔てなく遊んだり、学んだりしている。本プロジェクトの中心団体である「子どもと女性のイスラームの会」が運営する日本語教室では、小・中・高校生や大学生が、自分の学年に近い子どもたちに勉強を教えたり、学び合ったりする姿が日常的に見られる。こういった環境を活かして、外国にルーツを持つ子どもたちは日本語の習得を図り、日本の子どもたちは彼ら外国にルーツを持つ子どもたちの英語の能力から、英語を実際に使用したり、英語以外の言語の使用を実際に見たり、体験できる貴重な機会を得ている。
この仕組みや方法は、現在の日本の教育制度で使用する機会がない英語教育の充実や充足に役立つものと考える。多くの子どもが、それぞれに持ちうる能力を最大限に発揮できる地域社会の実現に向けて、これまでの取り組みを発展したプラットフォームの創出をめざす。