助成対象詳細
Details
企画書・概要
Abstract of Project Proposal
①:高校卒業後も繋がれるコミュニティの構築
島根県の高校卒業生が無料で登録できるアルムナイコミュニティを構築。継続的に下記のプログラムの内容や島根県の高校生の取組へのサポート依頼など、継続的な関わり代を発信し、卒業生が気軽にそれらに参加していく。
②:高校卒業後も「島根県の学生と」行う挑戦の機会の構築
海外のビジネス先進地巡検をメインプログラムに、約半年間の高度な研修プログラムを実施するソーシャルイノベーター型人財育成プログラム。世界と島根県をつなぐグローカル志向の若手ソーシャルイノベーター人財を発掘・育成する。
③:高校卒業後も地元企業への愛着や貢献ができる機会の構築
地域の企業と連携して実践的に経営課題の解決に挑戦する“課題解決型インターンシップ”を開催。地場企業が抱えていて、島根県に関係する若者と解決したいと思っている課題をヒアリングし、それらをテーマとした課題解決型のプログラムを設計する。
実施したプロジェクト内容と方法
Describe the implemented project and the method used
<①:高校卒業後も繋がれるコミュニティの構築>
◆みらいカレッジ
【2020年12-2021年1月】
全国のコミュニティサイトのリサーチと各サービスの5社ヒアリング。
【2021年10月】
コミュニティサイトOPEN URL:https://www.roots-shimane.jp/
目的:島根県への卒業生の「関わり代」になりそうな情報をサイトで継続的に発信する
成果:コミュニティサイトの情報充実、会員登録数:69名
コンテンツ
・島根県を卒業して県外で大学生活を送る学生リーダーをコミュニティサイトに掲載:11名・社会人:7名
・サイト登録につながるためのチラシ、リーフレットを作成し、配布 島根県と連携し4,000枚を配布
・SNS運用 インスタフォロワー:296人
・イベントの開催レポートやインターンシップツアーの参加者の体験談をサイト掲載:17記事
・コミュニティづくりに向けた小規模イベントを島根・関東・関西・オンライン開催:20回・300名参加(延べ数)
【2021年3月~9月】117人
3月24日 高3サミット(学生21人)
5月22日 新入生歓迎イベント(学生27人)
7月18日 一年生会議(学生24人)
8月4日 教育サポーターイベント(学生24人)
9月25日 しまねかっこいい大人ゼミ(学生21人)
【2021年10月~2022年3月】113名
9月25日 第1回学生企画イベント(学生21人)
10月2日 生き博しまね(18人)
10月30日 第2回学生企画イベント(学生23人)
12月12日 生き博しまね(12人)
2月5日 高3フェス松江(17人)
3月5日 生き博しまね(19人)
3月24日 高3フェス出雲(3人)
【2022年4月~9月】67名
5月28日 新入生歓迎イベント(大阪)万博記念公園 (学生5名)
5月28日 新入生歓迎イベント(東京)新宿ワープ(学生17名)
7月3日 オンラインイベント(学生14人)
8月19日 オンラインイベント(学生6人)
7月29日 島根のいまを知る事前研修
8月28日~30日 島根ヒトモノコトツアー ※後述
9月24日 東京対面イベント(学生14人)
9月25日 東京対面イベント(学生11人) ※後述
<②:高校卒業後も「島根県の学生と」行う挑戦の機会の構築>
【2020年9月~4月】
ソーシャルイノベータープログラム実施に向けて、企画を進めた。
【2020年4月~2022年1月】
新型コロナウィルス感染拡大に伴い、海外巡検プログラムの代替案としての国内巡検プログラムも含めて検討を進めた。感染状況が落ち着かない中で海外(国内)巡検を前提にしたプログラムの実施を中心の判断を行う。
【2022年3月~6月】
将来的なソーシャルイノベーター人材の母集団形成、みらいカレッジの中心となっていくリーダーを早期から育てていくための高校生向けのリーダー育成プログラム「しまね未来共創チャレンジ」事業を地元企業とともに構想し、2022年開催に向けて準備を進める。
また、卒業生向けのプログラムとして、デロイトトーマツコンサルティングと協働してソーシャルイノベータープログラムを実施していく構想を固める。
3月11日
「しまね未来共創チャレンジ」事業の立ち上げに向けて、島根経済同友会とシンポジウム開催。
約60社近い島根の民間企業の経営者が集い、これからの島根を担うグローカルリーダーの育成のための事業立ち上げに向けて説明し、共感を集めた。
【2022年7月】
7月22~23日
高校生向けのリーダー育成プログラム「しまね未来共創チャレンジ」スタートアップ合宿開催。 高校生32名、大学生10名、社会人10名参加。
【2022年8月~9月】
・卒業生向けのイノベータープログラム
「自分と社会のつながりをつくるアイディアソン@仮想しまね」を9月25日に東京で実施。
9月25日 東京対面イベント(大学生12人、高校生1名、社会人5名、事務局参加22人)
場所 新東京ビル(デロイトトーマツ)
プログラム内容
・ガイダンス
・全体アイスブレイク
・アイディアソン
テーマ「地元のココが好き!それをもっとよくするには、自分たちには何ができる?」
5つのグループに、学生・社会人で混ざりながらアイディアづくりを実施
学生によるnoteレポート https://note.com/rootsshimane/n/n650cb31a8088
<③:高校卒業後も地元企業への愛着や貢献ができる機会の構築>
【2020年9月~2022年8月】
申請時には、弊財団独自に事業を推進する予定だったが、申請後、類似事業を県内でリサーチした結果、島根県産学官人材育成コンソーシアム(事務局:島根大学)、(公財)ふるさと島根定住財団を中心に、すでにインターンシップ事業を推進していることもあり、連携して進めることにした。
島根県の外郭団体「ふるさと島根定住財団」のジョブカフェしまねが主体となって、各企業に対して実施。
8月末
・インターンシップツアーの実施
「ヒトモノコトツアーin島根」合計24人
・日時 8月28日~30日(2泊3日)西部10人
8月29日~30日(1泊2日)東部14人
・内容
島根で活躍する経営者、地域リーダー、行政担当者との出会いや、まちづくりの先進事例をフィールドワークするなど島根のヒトモノコトを体験するツアーを開催。また学生同士のリフレクションなどのプログラムも実施し、島根との関わりしろを考えるツアーとした。
・対象
県外在住で、島根に縁のある学生を主な対象
体験レポートを作成しnoteに掲載
https://note.com/rootsshimane/n/na9c05c1cf973
助成期間終了時点での成果と今後期待される波及効果等
Describe the results at the end of the grant period and expected ripple effects
私たちは高校卒業生が、進学や就職を機に地域を飛び出した後も、母校や地域に関わり続けるための機会やコミュニティをつくり、将来的な人材還流や濃い関係人口にしていくための仕組みづくりを目指している。
①:高校卒業後も繋がれるコミュニティが構築されている状態
コミュニティサイトのリリースとコミュニティづくりに向けた小規模イベントを島根・関東・関西・オンラインにて20回開催し、300人の参加があった。コロナ禍において対面イベントが開催できてない期間が続いたが、その期間にもオンラインによるゆるやかな関係作りや、2022年以降の対面イベントの開催によって、年間100人の島根と関わり続ける島根出身の県外在住の大学生が生み出されるコミュニティが創出できた。また、コミュニティサイト会員登録76人は、活動に積極的に関わるロールモデル的な存在となっており、関東や関西に住みながらイベントの企画立案など、自主的に活動する学生も生まれている。
②:高校卒業後も「島根県の学生と」行う、挑戦の機会が構築されている状態
小規模イベントによって、関東在住の学生のコミュニティができつつあるなかで、交流目的のイベントだけでなく、起業やプロジェクトなどに興味をもつ学生がでてきた。学生のプロジェクト伴走を大手コンサルティング会社やプロボノ社会人チームが担当し、5名のメンバーがプロジェクトづくりに取り組むこととなった。
③:高校卒業後も地元企業への愛着醸成や貢献ができる機会が構築されている状態
「課題解決型インターンシップ」への参画企業候補への営業活動(2021年:5社、2022年:20社)など学生を受け入れる企業の開拓を行った。また、インターンシップツアーに合計24人が参加した。
島根で活躍する経営者、地域リーダー、行政担当者との出会うことで、「島根の魅力を再発見できた」「生き方や考え方に憧れた」「島根の企業や地域の取り組みをもっと知りたい」など参加者の満足度が非常に高かった。また、彼らの体験レポートの声などに対して島根県庁などの行政担当者からも評価が高く、次年度以降も島根県と連携して実施を検討することとなった。
波及効果
・年間100人単位の島根出身の学生が参加するコミュニティができ広がりつつある。
・県単位の卒業生コミュニティづくりだけでなく、市町村単位で卒業生とのつながりを構築する動きがでてきた(島根県卒業生つながり創出モデル事業 5自治体)
・自治体側が県外在住学生を「関係人口」と捉え、彼らにいかに地域に関心を持ってもらい、関わりしろをつくる動きが生まれるようになった。
イベント・レポート
Event Report