助成対象詳細
Details
企画書・概要
Abstract of Project Proposal
本プロジェクトが目指すのは、若者が主体的に自分や地域の未来を考え、地域社会の担い手になれるような環境を作ることである。具体的には、高校において今年度より試行された「総合的な探究の時間(以下、探究学習)」において、地域課題を知り、グローバルな問題とも紐付けながら、複雑な問題を解決する力や姿勢を身につける。 しかし、教員に探究学習を行うノウハウや情報が不足しているため、「総合的な探究の時間」が形骸化してしまう恐れがある。そこで、探究学習で取り組みやすいパッケージや教員向け研修を開発するとともに、教員が自律的に学べる勉強会を開催する。それらを通して、教員の資質・能力を高め、組織的に探究学習が取り組まれるようにする。
また、地域の課題を探究していく探究学習においては、地域や企業との協働体制が構築され、高校生の学びを支える受け皿を多様に作る必要がある。具体的には高校生の個別最適な学びを支援するコンソーシアムや地域とともに歩む学校づくりであるコミュニティ・スクールの設立支援をする。高校生の探究学習が契機となり、利害や分野を超えて、大人が地域の活性化に向けて動き出すことも目指す。
実施したプロジェクト内容と方法
Describe the implemented project and the method used
■目的:
若者が主体的に自分の未来を考え選択し、地域社会の担い手になれるようにすること。そのために、進路を決定する高校生が、地域の課題や魅力に気づき、地域に対する当事者意識や参画意識を持てるような学びのコミュニティや環境を作る。
■実施概要:
1.高校との協働:地域をフィールドとした「総合的な探究の時間」のカリキュラム・プログラム構築
●「探究学習ラーニングコミュニティ」による勉強会を実施(2年間で累計参加者391名)。
●「みらいずBOOK vol.7」を2021年6月30日発行、新潟県内高等学校112校へ配本を行った。
●教員向けテキストの執筆を開始。Slackを活用し、ディレクション担当と連絡調整を行い、月2〜3回1時間程度の打ち合わせを行った。2022年7月31日に発行。
2.教育委員会・大学との協働:「総合的な探究の時間」における、教員人材研修の協働企画・モデル開発
●第2期に上越教育大学にて研修を5回実施。
●第4期に新潟大学教職大学院にて研修を3回実施。
3.ステークホルダーとの協働:探究学習を支援し、地域の活性化につなげる、協働体制の確立支援
●阿賀町:地域と学校協働「コンソーシアム」次走により、高校生の課外活動を促進するための講演・研修(全4回実施)運営を担当。その他プロジェクト推進のアドバイス・サポートの打ち合わせ計12回実施。
●魚沼市でのCS立ち上げへ向け、学校・集落支援員・一般向け研修会を実施。学校向け研修会2回、一般向けCS研修会6回、学校管理職向け研修会2回実施。
●株式会社Edoと共同執筆による、CS立ち上げ活用のための「私たちのコミュニティ・スクールのつくり方 -初めて実践する学校・地域の方へ-」を作成。2022年6月30日発行。HP上でPDFデータの無償提供およびオンラインストア上で紙媒体書籍の販売開始。各研修会で紙面の活用。
4. 社会教育・家庭教育での探究学習の推進:地域での社会教育において、小学生から中高生までの探究力のある人材育成のモデルづくり
●株式会社a.school(エイスクール)との契約により、「なりきりラボ」を使用したプログラム開発を行った。
●「探究school つくつく」体験クラスの実施。計8回、累計49名参加。
●体験クラスと同時開催の保護者向け学習会を実施。計1回、累計3名参加。
●オンラインで子育て学びカフェのプログラム開発および実施。計5回、累計39名参加。
若者が主体的に自分の未来を考え選択し、地域社会の担い手になれるようにすること。そのために、進路を決定する高校生が、地域の課題や魅力に気づき、地域に対する当事者意識や参画意識を持てるような学びのコミュニティや環境を作る。
■実施概要:
1.高校との協働:地域をフィールドとした「総合的な探究の時間」のカリキュラム・プログラム構築
●「探究学習ラーニングコミュニティ」による勉強会を実施(2年間で累計参加者391名)。
●「みらいずBOOK vol.7」を2021年6月30日発行、新潟県内高等学校112校へ配本を行った。
●教員向けテキストの執筆を開始。Slackを活用し、ディレクション担当と連絡調整を行い、月2〜3回1時間程度の打ち合わせを行った。2022年7月31日に発行。
2.教育委員会・大学との協働:「総合的な探究の時間」における、教員人材研修の協働企画・モデル開発
●第2期に上越教育大学にて研修を5回実施。
●第4期に新潟大学教職大学院にて研修を3回実施。
3.ステークホルダーとの協働:探究学習を支援し、地域の活性化につなげる、協働体制の確立支援
●阿賀町:地域と学校協働「コンソーシアム」次走により、高校生の課外活動を促進するための講演・研修(全4回実施)運営を担当。その他プロジェクト推進のアドバイス・サポートの打ち合わせ計12回実施。
●魚沼市でのCS立ち上げへ向け、学校・集落支援員・一般向け研修会を実施。学校向け研修会2回、一般向けCS研修会6回、学校管理職向け研修会2回実施。
●株式会社Edoと共同執筆による、CS立ち上げ活用のための「私たちのコミュニティ・スクールのつくり方 -初めて実践する学校・地域の方へ-」を作成。2022年6月30日発行。HP上でPDFデータの無償提供およびオンラインストア上で紙媒体書籍の販売開始。各研修会で紙面の活用。
4. 社会教育・家庭教育での探究学習の推進:地域での社会教育において、小学生から中高生までの探究力のある人材育成のモデルづくり
●株式会社a.school(エイスクール)との契約により、「なりきりラボ」を使用したプログラム開発を行った。
●「探究school つくつく」体験クラスの実施。計8回、累計49名参加。
●体験クラスと同時開催の保護者向け学習会を実施。計1回、累計3名参加。
●オンラインで子育て学びカフェのプログラム開発および実施。計5回、累計39名参加。
助成期間終了時点での成果と今後期待される波及効果等
Describe the results at the end of the grant period and expected ripple effects
<事業のアウトプット>
・探究学習ラーニングコミュニティ第一期、第二期の開催:のべ参加者391名
・探究学習の副教材となるマガジンを発行:新潟県内すべての高校1年生に無料配布
・探究学習を進めていく上で必要となる、地域の受け皿となるコミュニティ・スクールのはじめ方を紹介したガイドブックの作成:のべダウンロード数70、冊子販売数50冊(2022年6月オープン、10月末現在)
・「協働デザイン入門-地域と学校でともに学びをつくる-」の制作、発行予定(2022年7月30日発行)
・上越教育大学、新潟大学教職大学院で授業を実施:2ヵ年で11回の授業を実施。
・「探究schoolつくつく」の体験会、通塾開始:体験会ののべ参加者49名、通塾タイプの塾生3ターム13名(2022年7月28日現在)
<プロジェクトを通した変化>
・高校を核とした協働体制ができ始め、高校生が探究学習を自己実現や地域の活性化と結びつけて、やらされ感ではなく、楽しんで取り組むようになる。その結果、新潟県から「全国高校生マイプロジェクトアワード」等に自主的に参加する生徒が増加した。 (助成申請当初は、2校→6校になる)
・高校生を核とした地域創生策を具体的に掲げ、コンソーシアム等を作ったり、コーディネーターを配置したりするなど、行政をあげて探究学習を支援する県内市町村が5市町村に増えた。
(助成申請当初は、1市町村糸魚川市のみ→糸魚川市、阿賀町、
佐渡市、南魚沼市、新潟市)
・高校生の発案による地域活性化のプロジェクトが県内各地で30以上が形となり、高校生を核とした地域活性化の手応えを大人たちが感じるようになった。(助成申請当初は、佐渡市、南魚沼市等、5プロジェクト程度→五泉市、新潟市、阿賀町、南魚沼市、三条市、燕市など市町村が拡大。2021年に初めて実施したマイプロジェクト新潟県サミットでは、参加校14校、123名の高校生が参加。発表数は、43プロジェクト)
・探究学習の推進者が育ち、相談し合い、学び合うネットワークが構築された。教職員、コーディネーター、地域やNPO関係者が探究学習の基本的理解や技能を身につけることへとつながった。それが、地域活性化のプロジェクト数の増加、高校生の探究学習を支援する市町村の増加へと結びついた。
・探究学習ラーニングコミュニティ第一期、第二期の開催:のべ参加者391名
・探究学習の副教材となるマガジンを発行:新潟県内すべての高校1年生に無料配布
・探究学習を進めていく上で必要となる、地域の受け皿となるコミュニティ・スクールのはじめ方を紹介したガイドブックの作成:のべダウンロード数70、冊子販売数50冊(2022年6月オープン、10月末現在)
・「協働デザイン入門-地域と学校でともに学びをつくる-」の制作、発行予定(2022年7月30日発行)
・上越教育大学、新潟大学教職大学院で授業を実施:2ヵ年で11回の授業を実施。
・「探究schoolつくつく」の体験会、通塾開始:体験会ののべ参加者49名、通塾タイプの塾生3ターム13名(2022年7月28日現在)
<プロジェクトを通した変化>
・高校を核とした協働体制ができ始め、高校生が探究学習を自己実現や地域の活性化と結びつけて、やらされ感ではなく、楽しんで取り組むようになる。その結果、新潟県から「全国高校生マイプロジェクトアワード」等に自主的に参加する生徒が増加した。 (助成申請当初は、2校→6校になる)
・高校生を核とした地域創生策を具体的に掲げ、コンソーシアム等を作ったり、コーディネーターを配置したりするなど、行政をあげて探究学習を支援する県内市町村が5市町村に増えた。
(助成申請当初は、1市町村糸魚川市のみ→糸魚川市、阿賀町、
佐渡市、南魚沼市、新潟市)
・高校生の発案による地域活性化のプロジェクトが県内各地で30以上が形となり、高校生を核とした地域活性化の手応えを大人たちが感じるようになった。(助成申請当初は、佐渡市、南魚沼市等、5プロジェクト程度→五泉市、新潟市、阿賀町、南魚沼市、三条市、燕市など市町村が拡大。2021年に初めて実施したマイプロジェクト新潟県サミットでは、参加校14校、123名の高校生が参加。発表数は、43プロジェクト)
・探究学習の推進者が育ち、相談し合い、学び合うネットワークが構築された。教職員、コーディネーター、地域やNPO関係者が探究学習の基本的理解や技能を身につけることへとつながった。それが、地域活性化のプロジェクト数の増加、高校生の探究学習を支援する市町村の増加へと結びついた。