助成対象詳細
Details
企画書・概要
Abstract of Project Proposal
都市東京の中にありながら、森や豊富な水資源、田畑といった里山資源が残る東京都青梅市成木地域。 だが若者の都会志向、空き家の増加、少子高齢化によって、成木の豊かな地域資源や環境を守り、地域コミュニティを維持していくことが困難な状況にある。 その一方、都市では待機児童の増加、労働環境や人間関係に疲弊した住民が増え、地方に癒しや新たな生活を求め救いの手を伸ばしている現象が起きている。 「成木と都市」という、電車でたった2時間ほどの距離にある東京内の二地域を繋ぐことで、相互が抱く課題解決に大きな一歩を踏み出せると考えたのである。 一年目は「メディアやSNSによる情報発信」「成木と都市の交流」(里山・森シゴト体験、都市交流型ワークショップ)による成木のファンづくりから始まり、二年目はさらに一歩踏み込み、成木地域での育児・児童教育の場としての活用や、林業担い手育成などを見据え、「次世代へ繋ぐ森林教育」「成木の地域や森林資源の活用」を通じて、成木林業の再生を図り、成木地域の活性を目指していくプロジェクトである。
実施報告書・概要
Summary of Final Report
【取り組んだ課題】
都市東京の中にありながら、森や豊富な水資源、田畑といった里山資源が残る東京都青梅市成木地域。 だが若者の都会志向、空き家の増加、少子高齢化によって、成木の豊かな地域資源や環境を守り、地域コミュニティを維持していくことが困難な状況にある。 その一方、都市では待機児童の増加、労働環境や人間関係に疲弊した住民が増え、地方に癒しや新たな生活を求め救いの手を伸ばしている現象が起きている。
【実施内容と成果】
「成木と都市」という、電車で2時間ほどの距離にある東京内の二地域を繋ぐことで、相互が抱く課題解決に大きな一歩を踏み出せると考え、以下2点を遂行した。
①成木地区の活性を担う人材の発掘、育成として<ゆめなりき>の発足、成木地区にて主体ある活動の実施などを行う「チーム
ビルディング」
②「都市型林業と森林保全のこれからを考える」恊動テーマに据え、成木地区と都市部をつなぐイベント、WSなどの実施
1年目は成木地区内で目的と意思を持って活動するメンバーのチームビルディングに一進一退の状況で焦りもあったが、盆踊りの大成功による成功体験と地元の方々からの信用、信頼の獲得で一気にチーム統制が加速した。同時に主要メンバー内で自主性も生まれ、各位の役割分担も明確化したことで、進めたい都市型林業、森林保全の取り組み、プロジェクト終了後の事業継続について歩み始めることができた。2年間の地道な実績が活き、来年度以降の事業引き継ぎ、また新規事業の可能性が一気に高まった。
2年間の助成期間中に取り組んできた、東京の森林と都市部をつなぐ取り組みやものづくりを軸にした木育、森育、そして森林保全、所有者不明山林へのアプローチと活用などはすべて「山守塾」へと移管し、来年度目処に社団法人化を予定。森林所有者より整備委託を受けることができた2カ所の山林を「山守塾」の活動拠点とし、環境整備を基軸にこれまでの活動を推進していく。すでに品川区環境課、区商連連携の間伐体験・ものづくりの2daysツアーは来年度以降の業務委託を受けている。また昨年開催した廃棄される枝を活用したオリジナル椅子づくりも請け負うことも決定。2年間のチャレンジを足がかりに着実に事業性を見据えた活動を増幅していく予定。
プロジェクト情報
Project
プログラム名(Program)
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2014 国内助成
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助成番号(Grant Number)
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D14-L-0147
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題目(Project Title)
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成木の宝を、次世代へ未来へ ―里山資源と都市が共存しあえる「ヒトとコト」の交流づくり
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代表者名(Representative)
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中島 大輔
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代表者所属(Organization)
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中島林業
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助成金額(Grant Amount)
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¥4,800,000
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リンク(Link)
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活動地域(Area)
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東京都 |