助成対象詳細
Details
企画書・概要
Abstract of Project Proposal
被災時の各年代別の対応を学び教訓とし今後に生かす。
②今回選定した2地区は、地震後の津波襲来地区と山間部地区を同時に調査検分し、被災から復興の歩みの過程での多くの学びを修得する。
③その教訓を、東日本大震災で被災した地域の復興と未来の世代に伝えるため、参加者は当時10歳~12歳の小学生(現中学生)及び大学生、社会人を想定する。その世代が20年後に同様な世代を巻き込んで検証を行う環境を整備する。
実施報告書・概要
Summary of Final Report
1.課題と問題意識
宮城県の被災各地で生起している復興格差が、東松島市においても同様な状況が生じている。同じ市内であっても津波被害のなかった地区と軽微な被害で済んだ地区そして激甚被害を受け津波危険地域として居住ができなくなった地域の違いは大きい。それらの地区特有の復興課題は自ずと違ったものであり個別的で多様な内容となっている。だからこそ、それらをふまえた地域間世代間の垣根を超えた連携による住民参加型の復興まちづくりに取り組むことが必要不可決となる。
2.訪問学習実施概要
(1)奥尻島訪問学習
A.事前訪問 5月30日~31日 2名 佐野由裕さん 訪問学習ツアー打ち合わせ
B.訪問学習ツアー 8月7日~10日(島訪問は、8月8日~9日) 参加人数は6名
8/8 奥尻島津波館、時空翔、青苗地区(高台移転、避難路、盛土住宅等、人口地盤、防潮堤)、語り部
夕食交流会 8/9 青苗小学校(ピロティ構造)、青苗川津波水没地区、松江地区防潮堤、津波到達点看板、奥尻ワイナリー、珠島山展望台、稲穂ふれあい研修センター、歴史民俗資料展示室、海洋研修センター(語り部、紙芝居)
(2)中越
A.事前訪問 6月25日~26日 2名 中越防災安全推進機構 山崎麻里子さん
B.訪問学習ツアー 9月9日~11日 6名
9/9 長岡震災アーカイブセンターきおくみらい施設見学及び夕食交流会 9/10 川口きずな館、やまこし復興記念館、昼食交流会(民宿たなか)、木籠メモリアルパーク(松井治二さん)、アルパカ牧場(青木勝さん)、9/11 妙見メモリアルパーク、おじや震災ミュージアムそなえ館、小千谷市民学習センター「集楽館」、「錦鯉の里」、名物「へぎそば」
3.今後に向けて
いつでもどこでも生起する自然災害に備える、それが当たり前になる(災害文化の確立)日まで、震災遺構や写真・映像絵画・文章・そして津波体験者の語り部たちの口承等々を駆使して、特に地域社会の将来を担う子どもたちに語り継いでいく(伝承)所存である。
(了)