助成対象詳細
Details
企画書・概要
Abstract of Project Proposal
実施報告書・概要
Summary of Final Report
A. 奥尻島訪問について
1.(関心の所在)同じ津波被害を受けた地域として、奥尻島のハード面での復興まちづくりを参考にして、今の大槌町のまちづくり計画を自分たちなりに再度見直す。
2.(訪問学習の概要)平成26年6月6日(金)〜8日(日)まで、視察研修を行った。メンバーは、町内の小売業、飲食業、旅客運送業の他、大槌町内で町民向けの活動を行っているNPO団体職員、おおつち災害FM職員、漁協職員など、合計11名で行った。
3.(学びと気づきの内容)奥尻島は復興宣言までに5年。4年あまりが経過し、大槌町はじめ、東北の沿岸部はあと1年での復興は無理があると感じた。奥尻島の問題として、働く場所がないとの話を伺った。今現在、大槌町は復興工事に伴う人材不足が深刻化しているが、復興工事が終わった後、同じようになりかねないと。また、現在、人材不足の影響で人件費も震災前の水準からはかなり高くなっているが、もとに戻ったとき、働く人がいるのかどうか不安を感じた。我々が今できる事としてア.自営業者として、日々事業に励み、雇用を生み続ける事 イ.今の小学生、中学生世代が、大槌にずっと住みたいと思えるように、小中学校と連携し、大槌の地域の魅力を伝えたり、職場体験学習等を通じて、地元企業への就職意識を高めさせる事。があげられる。
B. 中越地方訪問について
1.(関心の所在)被害の形は違う地域であるが、元々過疎化が進み、震災をきっかけにますます過疎化が進んだという同じ問題点を抱えた地域として、ソフト面での復興まちづくり、市民活動について,これからの我々の活動の参考にする。
2.(訪問学習の概要)平成27年1月16日(金)〜18日(日)まで視察研修を行った。メンバーは町内の小売業、飲食業、旅客運送業など合計7名で行った。
3.(学びと気づきの内容)中越地方は市民活動が盛んで、NPO等の団体も多数存在していると聞いていた。震災の5年後にできたというNPO等もあり、我々の団体も震災から4年余りが経過し、住民が求めている活動に耳を傾けていかなければならないと感じた。3日間を通して震災メモリアル回廊を視察したが、新潟中越地震の我々が知らない部分や、あまり知られていない部分などを視察でき、東北地方でも震災遺構として、被災した建物などを残すか否かの議論が未だなされている中で、いろいろと考えさせられた。また、越後川口の商工会青年部の方々との意見交換の場で、震災特需からの現在に至るまでの売り上げ等、我々の本業に関する生の声を聞くことができて、身の引き締まる思いがした。我々の活動、本業を通して微力ながら震災復興に貢献していきたいと強く感じた。
(了)